石神井公園駅南口駅前商店街の変遷(1)

東京都練馬区の石神井町に30年以上住んでいる。
この間、西武鉄道は高架になって、南北の動線を遮断していた踏切はなくなり、駅前に広場が整備されて大きく変わった。そして、南口の駅前商店街も、引っ越して来たときには一通りのものが揃ったが、今は様変わりしてしまった。

この前、駅前広場から、次の信号機のある交差点までの店舗を数えてみた。
引越時から営業を続けているのは、駅前広場から向かって右手は14軒の内4軒、左手は15軒すべてが入れ替わっていた。残っているのは、パン屋、和菓子屋、スーパー(通りを挟んでいるので2軒でカウント)だけだ。なくなったのは文房具屋、本屋、果物屋、魚屋、八百屋、持帰り寿司屋、呉服屋、靴屋、アパレル等々。(交差点の先の、おもちゃ屋、子供服店、洋品店、手芸用品店、花屋、文房具屋もなくなった。)増えたのは、コンビニ、携帯ショップ、そして外食・居酒屋だ。物販からサービスへのシフトが顕著だ。特に最近開店するのは飲食業ばかりだ。

商店街の賃料相場は急上昇しているらしい。大家さんが強気で、古くから営業していたセレクト系アパレルショップも賃料アップを要求され退店せざるを得なかったとの噂がある。大家さんとしては、賃料が高くて貸せる先がよいのはわかるが、その結果、業種が偏り、商店街としての魅力はなくなる。
静岡市の呉服町商店街では、店舗が入れ替わるとき業種の偏りが出ないように協定を結んでいると聞いたことがある。一度見に行ってみたい。