東京オリンピックの延期と専門家のコメント

今では随分前のように感じるが、3月20日頃の東京オリンピックの開催についてのテレビ番組を見ていて、オリンピックの「専門家」の方々が、「世界陸上に重なるので来年夏への延期は考えられない」とか「オリンピック憲章で、開催は4年毎と決まっているので来年への延期はない」と発言されているのが、不思議だった。
結果は、皆様がご存知のとおり1年延期になった訳だが、専門家の持つ「視野の狭さ」と「保守的思考、前例踏襲」がこれだけ明白になった例は、あまり見た記憶がない。

企業経営でも気をつけなければいけないのだが、環境が激変している時には、部門のスペシャリストを、その部門のトップに就けてはいけない。今迄の成功体験に囚われて、新しい発想が出てこないばかりか、それを否定して所謂「抵抗勢力」になることが多い。
今回は、学ぶべき実例だったと言えよう。