㈱アマガサの経営再建
4月28日(2020年)の株主総会で㈱アマガサの代表取締役社長にストライダーズ社の早川会長が就任した。ストライダーズ社はマイルストーン社と共に3月5日に新株予約権を行使して同社の大株主となったが、退任した永井社長に代わって経営を担うことになる。
早川社長は金融機関出身で、会社経営の経験が豊富である。アマガサに投資し、自ら社長に就任したということは、同社を再建して、投資を回収できる自信があるのだろう。どのような経営方針で臨むのか、大変興味深い。
随分前だが、靴卸問屋のトークツが倒産した時、投資会社がスポンサーになったものの、結局本社不動産を売却しただけに終わったことがある。アマガサの場合は、本社不動産は売却済みであり、投資を回収するには、会社を再建して株価を高めるしかない。是非、同業他社の参考になるような、長期的な道筋を示して再建して欲しい。早川新社長の経営手腕に期待したい。
(追記)
アマガサの売上高は新型コロナウィルスの影響を受けて、急落している。
2月が38%減の201百万円、3月が52%減の232百万円である。同社の月平均経費は184百万円(2019/11~2020/1の平均値)なので、何もしなければ、収入の殆どが経費で消える形である。同社は3月に新株発行で3憶円を調達しているし、2020年1月末のB/Sを見ると、売上債権が買入債務より4憶円程多いので、資金繰は回っているのだろうが、4月・5月と外出自粛が続くと大変だろう。新社長が新たな経営再建策を1日も早く策定して、金融機関の支援を受けられるようになって欲しい、と願う。