「Go To Travel キャンペーン 地域共通クーポン」の「電子クーポン」の悪用懸念を考える

Go To Travel キャンペーンの地域共通クーポンの取扱店舗の申請をするかどうかの相談を受け、事務局のサイトで仕組を確認してみた。

取扱店舗から見ると、紙クーポンの場合は通常の商品券と同じだが、事務局が推進しているように見える「電子クーポン」については「性善説」に基づく仕組みで、最近頻発している詐欺行為を防げるかは疑問である。説明のビデオに、偽造防止のために、完了後画面の時刻が変わるかを確認するようにとの記述があり、意識はしているようだが、偽造する気になれば、この位は簡単にクリアーできるだろう。また、店舗の実務として、客にそこまで画面を見せろと要求することはできないだろう。要は、偽造のリスクはあるが、それを確認するのは店舗で、問題が発生した場合は店舗の確認不足ということにしたいのではと、疑ってしまう。

また、あまり考えたくないが、従業員がこれを利用して不正を働くことは簡単である。
従業員の不正の一番の被害者は、当該従業員である。店舗側に利用の証拠が全く残らない(ように思える)「電子クーポン」は、悪用懸念が拭えない。店舗毎に、利用メリットと、万一のデメリットを考えて、慎重に判断して欲しいと思う。(家族経営の店舗であれば、メリットの方が大きいと思います。)

Q183 電子クーポンで決済を行う際、どのような処理が必要ですか。

A 旅行者は、レジカウンター等に設置された QR コード標識を旅行者自身のスマートフォン等で読み込み、利用する電子クーポンの券種(1,000 円、2,000 円、5,000 円の3種類)を選択・利用することで支払が完了します。
地域共通クーポン取扱店舗の店員の方におかれましては、旅行者のスマートフォン等の画面に表示される電子クーポン利用済み画面をご確認いただきます。
なお、自動的に利用実績が事務局に報告されるので、特段の精算手続は不要です。詳細は、登録完了後に事務局から配送するスターターキットの中に含まれる取扱店舗マニュアルを参照ください。

Go To トラベル事業 Q&A 集(9月 18 日時点)