㈱アマガサの新株予約権発行

先週の金曜日(2020年1月31日)に、㈱アマガサが新株予約権を発行するとの、リリースがあった。
昨年の9月17日に、創業者の天笠悦藏氏から、「代表取締役永井英樹氏を解任し、その後任を選任するための臨時株主総会の招集請求」があってから、4ケ月以上が過ぎている。
天笠悦藏氏も臨時株主総会の招集請求を取り下げている。

リリースを読むと、今回の新株予約権発行は、一歩前進ではあるが、抜本的な解決策にはなっていないようだ。金融機関からの2021年4月末までの返済猶予の取り付けなどの不確定要素もある。
リリースを見てはっきりしたのは、数字を伴った経営計画が2019年12月期は策定されずに終わったこと、会社の経営ビジョンが曖昧のままであることだ。
多分4月の株主総会で、その後の経営体制が決まるのだろうが、いずれにせよ、環境変化が早い現在、一刻も早く、会社の経営ビジョンと、総花的ではなく即効性のある具体策を決めて、会社を動かすことが必要だと思う。

こういう時は、経営陣も創業者も、是非、ドラッカーの次の言葉をかみしめて欲しい。

企業の目的は顧客を創造することである。
ドラッカー「マネジメント」