靴小売業 大手3社(エービーシー・マート、ジーフット、チヨダ)の第3四半期決算
靴小売業大手3社の第3四半期決算(2019年3月~11月期)が出揃った。
エービーシー・マートは相変わらず好調だが、ジーフットは経常利益段階で赤字となり、通期予想でも22億円の損失計上見込みとしている。チヨダも大幅に利益額が低下しており、通期予想は単体でも7億円の損失計上見込みである。
売上高も、同一基準での開示がないので推測になるが、エービーシー・マートの国内売上高1,448億円(連結売上高より海外セグメント売上高を控除)に対し、ジーフットの連結売上高698億円とチヨダの靴部門売上高679億円(連結売上高より子会社マックハウスの売上高を控除)を足しても1,377億円と及ばない状況である。
このような状況を招いた原因の一つにIT戦略への取組があるように思う。エービーシー・マートの決算短信の経営成績に対する説明では「IT戦略の強化」が真っ先に書かれている。ジーフットもチヨダも業績低迷の原因を在庫問題としているが、在庫の適正化はIT活用に適した分野だ。既存パッケージの活用など、早急に手を打つ必要があるのではないだろうか。